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3.湿火証類(L20)

湿火証は、湿熱が極度に鬱積して火へと変化したものである。湿熱には外感と内傷の区別があるため、湿火もまた外感と内傷に分けられる。 外感 は、暑気や湿邪に罹患したり、傷寒や温病に湿が併発して、内臓に伝播し火へと変化したものである。 内傷 は、飲食による湿熱が体内に鬱積し、長期間鬱積して火へと変化したものである。その病機は総じて、外に湿が鬱し、内に火が熾るという鬱証に属する。 さらに、心の君火、肝胆の相火、腎の龍火を伴い、邪火と正火が共に熾ることで、病状はさらに深刻となる。したがって、その病態は、 時病 である暑湿、湿熱、湿温などの病を除き、 雑病 に多く見られる。中焦に起これば下痢、黄疸、瘧疾を引き起こし、下焦に起これば熱疝、淋濁、経帯、崩漏などの病を引き起こす。 外感の湿火は、多く肺胃に起因するため、 肺胃湿火証 は外感湿火の本病である。解されないまま下方に伝じて腸に入ると、胃腸病となる。あるいは肝胆に入り、枢機と木火が併発するため、胆胃・肝胃の湿火証は、外感湿火の病とされる。これらはすべて気分における伝変であり、温熱学では 順伝 と呼ばれる。もし気から営へ入れば、これを 逆伝 と呼ぶ。故に心肺・心胃・心営湿火証もまた気営合病に属する。もし肝血・腎陰に併入し、心肝・心腎の湿火証となれば、これも外感湿火の併病に属する。 内傷の湿火証は、多く脾胃に起因し、これが内傷湿火の本病である。肝に伝じれば、肝脾合病となる。下って腎に併されば、脾腎湿火証となり、内傷湿火の病となる。内傷の湿火には、肝胆に起因するものもあり、飲食(茶・酒・油の過度摂取など)にも関わるが、情志との関連も多いため、 肝胆湿火証 を本病とする。上に肺と合すれば、肝肺合病となる。下に腎に併されば、肝腎湿火証もまた併病となる。しかし、内湿と外湿は決して明確に区別されるものではなく、往々にして内外の邪気が合さり、相互に伝変するため、上記の分類はあくまで概略に過ぎない。 湿火証を治すには、総じて清利を主とし、湿火の邪気を二便によって去らせるべきである。しかし、火は湿から生じるものであり、湿は粘膩で濁った邪気である。たとえ火へと化しても、まだ尽ききっていない湿は、容易には解消されず、そのためその勢いは長く続き、変化も多いため、一度の下剤で完全に除去できる燥火とは異なる。故に俞根初は、「伏邪は次々と現れ尽きることがなく、...

3. 湿熱証(L12)

 湿熱証は、その原因が多岐にわたるため、病態も複雑である。湿熱の成因は、概ね外感と内傷に分けられる。 外感 には、時令による湿熱、例えば暑湿、穢濁、黴湿、瘴霧などが挙げられる。あるいは、風温、風熱、燥邪などが湿を伴ったり、風湿熱が熱に転化したりする場合もある。また、伏暑や湿温のように湿が熱に転化する場合も、いずれも外感湿熱の証となり得る。 内傷 は、多くが飲食に起因し、例えば酒や濃厚な味付けの食事、茶や飲料などが、いずれも内傷湿熱の源となる。 その病態としては、 外湿 は主に表病となり、 内湿 は主に雑病となる。しかし、外湿は裏(内臓)に伝わり、内湿も表(体表)に現れることがあり、特に内外の邪気が合わさるケースが多く、厳密に区分することは困難である。 季節性の発病である暑や湿などの症は、すべて外湿によるものであるが、雑病における下痢、赤痢、コレラ、マラリア、腫脹、痞、結、痿、痺、淋濁、癃閉、および女性の帯下濁などは、その多くが内外の邪気が合わさったものである。 湿熱を外から受ければ、必ず衛から発するため、 肺衛湿熱証 を外感湿熱の本病とする。湿熱が下に伝じれば、必ず中道を直行し、脾・胃・胆と合病する。故に肺胃・肺脾・胆胃湿熱証を外感湿熱の合病とする。湿熱が下に伝わり肝・腎に合併するため、肺肝・肺腎湿熱証は外感湿熱の病である。 脾は湿土であり、内湿の源であるため、 脾胃湿熱証 を内傷湿熱の根本病とする。脾胃は下方に二腸と接し、肝胆に近接しているため、腸・肝・胆と併発しやすい。胃腸、肝胃、肝脾、肝胆湿熱症は、すべて内傷湿熱の併発病に属する。 内湿が下流すれば、必ず腎に併発するため、脾腎・肝腎湿熱証は内傷湿熱の併病とされる。これが大まかな概略であり、外湿が内伏すれば内湿となり、伏湿が外達すれば外湿と合邪することも多い。ただし、外湿は肺・胃を主とし、表証を兼ねる場合が多く、 時病 となることが多い。一方、内湿は脾胃を主とし、裏証となることが多く、 雑病 となることが多い。 湿は陰邪、熱は陽邪に属するため、湿熱証は陰陽が錯綜した証である。ゆえにその治療法は、総じて寒温を併行させ、燥湿清熱を行うべきである。あるいは芳香宣化を兼ねて、上より解させることもあれば、甘淡滲利を兼ねて、下より去らせることもあり、これが分消法である。