肝陽亢盛が下の腎水を吸うと,上で心火が動き,腎水が上の心火を済タスけることができなくなる。心陽が上亢し,下の腎と交わることができないと,水火は助け合うことが出来ず,心腎陽亢証となる。実は肝・心・腎の三臓同病であり,また本虚標実の証である。
ただ腎は水火の臓であり,腎水が枯竭すると,腎火は其の宅に安住できず,虚陽上浮の変となる;是の故に心腎風陽証は,陰虚陽亢の者が多い。また腎陽不足を兼ねると,火不帰元・虚陽上浮となる者も少くない。
故に其の治則は,総て滋陰潜陽すべきで,腎水を益し,心火を降せば,水火既済となる。若し虚火浮游を兼ねれば,温腎陽で佐タスけて引火帰元の法をとれば,陰平陽秘の治を達成することができる。
証候別称:心火内動,心腎不交,陰虚陽亢,虚陽上越,虚火上冒。
病例名称:
【中医】:眩暈,心痛,心悸,驚悸,不寐,癡呆,悲喜狂,舌動揺,震顫。
【西医】:脳震蕩后遺症,冠状動脈硬化性心臓病,心絞痛,更年期綜合征,梅尼埃病,動脈硬化性精神病。
基本証象:
【陰虚失養】症象:1腰酸痛,2臂熱,手心常灼。
舌象:1舌質紅,2苔白微膩,3舌質萎白。
脈象:1脈細弦微渋,2脈象模糊,沈取无力。
【陰液消涸】症象:1口干唇燥,2帯下多而腥臭,3大便状如羊屎,4小便黄。
舌象:舌質紅无苔。
脈象:1脈細数,2脈弦細数。
【陽気浮越】症象:1面部潮熱,2陣発性出汗,3舌体抖顫,4頭部震顫時有轟熱汗出。
【清空不寧】症象:1頭暈,頭昏,2記憶力差。
【清竅不利】症象:耳鳴。
【神志不寧】症象:1心跳心慌,2心悸心煩,3夜難入眠,4性情急躁,5時有語无倫次現象。
【経脈不和】症象:有時自覚手臂局部発麻、発痺、発凉,甚至凉透胸口,遂昏厥,片刻自醒。 (図21)

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