肝脾虚風証とは,肝血と脾気の両虚のために,養肝することができずに,肝風内動となる証である。古人は土虚のため木を安んずることができないと,風木が反って脾土に乗ずるという,土不安木の象と喩える;或いは土衰木旺と称する。其の病いは外では空竅を上擾して,頭痛・眩暈となり;経絡を外竄しては,痿・痺・瘫痪となり;神明を内擾しては,失眠・驚悸となる。
初めは気血の虚であるが,久しくなれば陰陽に傷及する,故に肝脾虚風証の,風は肝より起るけれど,肝風の動きは,気・血・陰・陽と変化する。故に治則は補虚による熄風ではあるが,益気・養血・滋陰・助陽と重点は変わる;但し肝血・脾気が本であるから,気血を補益して肝風を終熄させることが,肝脾虚風証の主なる治法である。特に補脾益気は重点であり,脾気健なれば即ち肝木を安んずることができる;しかも且つ益気すれば血を生ずる,古人は云う:有形の血は,無形の気から生ずる;血が旺んなれば即ち肝を養う,肝が濡養を得れば則ち内風は起らず,虚風は自ら熄ヤむ。
証候別称:
血虚風動,血虚陽亢,血虚生風,血虚肝燥,陰虚風動,液涸動風,土不安木。血不養筋,厥陰冲気,肝風頭痛。
病例名称:
【中医】:眩暈,血虚眩暈,頭痛,偏頭痛,頭風,揺頭,磨牙,嗜睡,復視,唇風,谷労,子腫,癇厥,痿軟,痿,躄,瘫痪瘛瘋,鶏爪風,風痺。
【西医】:高血圧,血管神経性頭痛,晩期妊娠中毒症,頚椎綜合征,重証肌無力,脳干脱髄鞘病,脳膜瘤,脳腫瘤術后遺症,脳溢血后遺症,脳血管痙攣,脳血栓形成,小児麻痺症,乙脳后遺症,脳震動后発癲癇,低钙抽搐,産后破傷風,産褥感染,黏多糖病,坐骨神経痛,慢性腸炎,冠心病。
基本証象:
【血虚失栄】症象:1面[角光]唇淡,2夜寐易驚。
舌象:1舌紅潤無苔,2舌質紅苔薄黄。
脈象:1脈弦細数,2脈弦数。
【陽気浮越】症象:1面時潮紅,2心煩不寧,3寐少梦多,4咽干口苦,5精神呆癡,不語,6眼突出如核桃大,7目渋,復視,8頭痛,頭頂劇痛。
舌象:舌潤,苔薄質淡。
脈象:脈濡緩。
【気虚失養】症象:1怠倦,2悪風。
【絡脈不和】症象:1揺頭不止,2呑咽困難,3白天磨牙,不能自行控制,情緒激動可使症状加重,4左肢麻痺如 廃,右肢日夜乱動。
【神気不振】症象:精神怠倦。(図23)

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