表証の本証(一)のうちの風寒のうち、寒邪が偏重の重証として第三番目に位置する。
風寒が営衛の両方を傷つけているので寒傷営の太陽表実証とも称する。ただし衛陽鬱閉の麻黄湯証よりは軽い。
常見するのは感冒の重証で、風寒が触発した伏気温暑の前期、すなわち小兒の麻疹の初期などである。また誤治により風寒が数ケ月も稽留して去らない表寒実証の者などである。当に発汗により風寒の鬱を宣泄させなければならない。
通称:太陽表実証,寒傷営,風寒両傷営衛。
病例:[中医]:傷寒,麻疹初期。[西医]:感冒。
病因病機:風邪は衛分に鬱遏し,寒邪は営分にまで達する。絡脈は宣暢を失し,陽気が佛鬱する。
雷少逸のいわゆる:寒鬱経絡,陽気不行。
証象組合:陽鬱+表鬱+絡鬱
主症:【陽気不宣】症象:1悪寒,嗇嗇悪寒,2肢冷,3身重。
【絡脈不宣】症象:1頭項痛,2肢体疼痛,3腰痛骨節痛,4筋脈疼痛,5紅疹色淡欲出不出,6肩背腰臀 及四肢手足関節均感酸楚。
副症:【腠理不宣】症象:1悪風悪寒,2発熱無汗,寒熱并作。
脈象:浮緊,浮弦。
舌象:白滑。
賓症:【陽気佛鬱】症象:1手足乍タチマチ冷乍温,2発熱時抑時揚,3気息微喘,4稍有悪心。
方症:
(1)桂枝麻黄各半湯証:(川桂枝7.5,京赤芍、生麻黄、炙甘草各4.5,杏仁泥9,生姜5片,紅棗5枚)寒熱并作。
(2)蘇羌達表湯証《通俗傷寒論》(蘇葉、杏仁、茯苓各9,防風、羌活、白芷、橘紅、生姜各4.5)
(3)辛温解表法証《時病論》(防風、桔梗、杏仁各4.5,広陳皮3,淡豆豉9,加葱白5寸)春温初起。
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