風暑証とは、夏の時期に風邪が暑を伴い、風と暑が併発する証であり、その原因には二通りある。一つは、夏の時期に風邪に罹り、その風の中に季節特有の暑湿の穢濁が混じり、共に罹患して発症するもの。もう一つは、先に体内に暑邪を受け、その後風寒に感染されて発症するもので、これは内外の邪気が合致した病であり、伏暑の遅発もこの例に属する。
熱病が暑風を伴って発症するものは、熱病兼寒、あるいは熱病兼暑と呼ばれる。風暑を新たに受けた者は、その病はまだ浅く、肺衛風暑証であり、風暑の根本的な病である; 新たに感染したものと伏熱が合邪したものは、病勢がやや深く、肺胃風暑証と呼ばれ、風暑の合病に属する。例えば、風暑が心肝に深く入り込み、心肝の風火と併発したものは、病勢が最も重く、風暑の併病である。
風暑の証において、その病機は総じて風邪が外に鬱積し、暑邪が内に蘊積することで、外鬱内蒸の変となる。故にその治療法は、外部に鬱滞する風邪を疏解し、内部に蘊積する暑湿を清化することを原則とし、特に外邪を疏散・解散することを優先すべきである。
外部の鬱滞が解ければ、内部に蘊積した暑湿もそれに伴って外部へ透達し解消される。もし外部の鬱滞が解けなければ、暑邪が透達する道がなく、必然的に内部へ陥り、病変を生じることになる。
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